地域貢献と地域経済循環率の向上を目指して (都路町商工会・佐久間剛さん)

 都路町商工会の佐久間剛さんは、東日本大震災による避難解除後、都路町が再び活気に取り戻すプロジェクトのひとつ「みやこじスイーツゆい」に、設立の頃から携わってきました。

 2021年秋、未来の担い手である福島県立船引高校の生徒たちとのコラボで特産品開発に取り組む「えがお田村プロジェクト、ふわっテラの開発から販売」を一貫して監修伴走しました。ふわっテラは、都路町産のキクイモパウダーを使った商品です。

 佐久間さんは、高校生たちの都路町に対する愛着と、都路町の産物の商品化の画期的なアイデアにうれしい驚きを感じたそうです。その「ふわっテラ」は、福島県阿武隈地域振興協議会主催「あぶくまフェア」において生徒たち自身が販売、1時間で完売の売れ行きでした。子供から大人まで嬉しそうにふわっテラを手にする姿も見られました。大成功を収めました。令和4年度も行事などの特別な日に販売を予定をしています。

 新年度からは、福島県立たむら支援学校高等部の生徒とのコラボも始まります。主材料のキクイモ栽培から携わることになり、佐久間さんと生徒たちは2月中旬にキクイモ生産・パウダー加工をする滝根町のわくわくあぶくま夢ファームに研修に行きました。

 「知的障害を持つ生徒たちがこのプロジェクトを通して、自活できる術を学び自立の道をたどっていければと願っています」と佐久間さん。また「田村市の農産物を活用し地域経済循環率を上げ、農家も地域も少しでも活性できれば」と、今後も商品開発を続けていきたいと熱が入ります。

 佐久間さんは今後の課題について「社会貢献に携われるプロジェクトに関われることは非常にうれしく思っていますが、開発商品を安定させ利益を出していかなければ」と考えているそうです。そうしていくことが今回のようなプロジェクトが次世代にも引き継がれていくでしょう。「若い人や地元の人が頑張っていけるような基盤作りに力をいれたい」と佐久間さん。

佐久間剛さんの連絡先

都路町商工会
住所:〒963-4701 田村市都路町古道戸屋70
電話:0247-75-2497