全国のサイクリストに朗報！廃校が自転車を持ち込める宿泊施設に！！『おての里きてみ〜な』（伊達市月館町）

　令和２年３月、１４６年の歴史の幕を閉じた伊達市立小手小学校。住民との協議の結果、サイクルツーリズム×交流をテーマにした廃校活用プロジェクトが始動。１０月２８日に、待望のグランドオープンを迎えました。

　リノベーションされた施設の名は『おての里きてみ〜な』。町民の公募により決定した名前には、「みんな来てみな！」という想いが込められています。

　この施設のコンセプトは、自転車と一緒に泊まれる宿」。サイクルツーリズムの拠点として必要な要素がぎっちり詰め込まれています。客室には自転車と一緒に泊まれるよう持ち込める準備がなされ、自転車のメンテナンススペースには、サイクリスト憧れの機械が完備されています。また、サイクリストでなくても体験可能な自転車ローラー台も設置されました。館内設置の自動販売機には、なんと自転車のチューブまで入っています。

　グランドオープン当日は、オープニングセレモニーの他、施設内の見学会や月館マルシェ、月館学園の吹奏楽披露なども行われ、小手小学校の新たな門出に花を添えました。２０２２年８月から、このプロジェクトを進めてきた地域プロジェクトマネージャーの古賀基生さんは、「自転車走行会、Ｅバイク体験会、自転車講習会など、さまざまなイベントも開催予定です。すぐ近くに月舘運動場、つきだて花工房、つきだて交流館もりもりもあります。自転車に乗る方はもちろん、自転車以外の方にもどんどん利用してほしい」と話します。

　「あれこれ悩まずに気軽に問合せてください。どんなふうにも利用できるのがこの施設のよい点ですから」と古賀さん。早くもサイクリスト以外に近隣スポーツ少年団の合宿などの予約も入り始めたそうです。サイクリストにスポーツ観光誘客のモデルケースになることも期待されています。

【施設概要】
（１階）
○交流スペース
　自由に利用できることができる場所として開放。会議やワークショップの会場としての利用もできる。
○メンテナンススペース
　自転車ローラー台、バーチャルサイクリングの体験ができる。軽い整備ができる工具類も準備されている。
○カフェスペース
　１１月下旬より週末営業予定。
（２階）
○レンタルスペース
　教室の雰囲気を残したレンタルルーム。会議や学習などに利用できる。（大教室×２、小教室×４）
○ 調理実習室
　　合宿時の炊事や料理教室に利用できる。
○多目的ルーム
　　ミーティングや食事の会場として利用。
（３階）
○宿泊室
　全１０室とも室内に自転車を持ち込み宿泊できる。各部屋には４台のベッド。
○シャワー室
　男女各２。洗濯機・乾燥機完備。　
○サイクルオアシス
　宿泊者専用ラウンジ。飲食可。
○自炊室
　宿泊者専用の自炊するスペース。