豊かな自然の中の体験型宿泊施設として多くのリピーターに支持されている『つきだて花工房』。敷地内には手入れの行き届いた散策路があり、4月初旬にはレンギョウやソメイヨシノも満開を迎えます。下旬頃になると、自生のヤマツツジや八重桜、山桜にハナモモなどが競い合うように咲き、新緑に彩りを添えます。5月下旬にはバラやポピーの見頃を楽しめます。
「ようやく震災前の95%くらいまで回復しました」と事務局長の斎藤勇一さん。「旅行のスタイルも大きく変化し、ご夫婦単位や女子旅が主流になっていますね。コロナ禍の影響も大きく苦労でしたが、昨年5月くらいから順調に回復しています」。気心知れた大切な人と、非日常な時間をゆっくり過ごす時間はリフレッシュにもってこいです。
体験に加えて、この施設の楽しみは季節ごとの食事。月舘産の新鮮な農産物、福島牛などを盛り込んだ味もボリュームも満点です。
「期間限定で味わえるのが、凍みもちです」と斎藤さん。お話を伺った時期は、まさに凍み餅作りの真っ只中。直売所会員のハルエば~ちゃんが、1人でひとつひとつ手作りしていました。凍みもちをメインに、地域の伝統的な保存食などを取り入れ、懐かしい味を存分の味わうことができます。「凍みもち定食」は3月1日から4月30日までの提供。凍みもちの生産数が限られるため、早々に終了してしまうかもしれません。調理の都合上、前日までの予約が必要です。
また、つきだて花工房は、昨年10月にグランドオープンした『おての里きてみ〜な』の運営管理も担っています。斎藤事務局長は、「オープンしてすぐに寒くなる季節を迎えてしまったこともあり、知名度がなかなか上がりません。土日祝日はカフェ営業もしているので、カフェ目当てのお客様も増えてきました。これから地元の方々にも協力いただき、広報に力を入れていきます」と力強くお話くださいました。
今年は春の訪れも早そうです。春限定の宿泊プランや日帰り会食プランなど、目的に応じて選ぶことができるので、気軽に月舘ドライブを週末の計画に加えてみてはいかがでしょう。
トップ画像:つきだて花工房
事務局長の斎藤勇一さん(左)と金澤顕治交流課長(右)