“発信と交流”でアジアと阿武隈を繋ぐ2人 ルカさん、バンビさん(小野町)

▼東南アジアから日本へ
小野町では多文化共生の町づくりをめざし、町民と町内在住外国人の交流や支援などを推進しています。
2024年4月、地域おこし協力隊員として小野町に2人の外国人が着任しました。シュエ イー ウィン(通称ルカ)さん(ミャンマー出身)とブティ タン バン(通称バンビ)さん(ベトナム出身)です。2人は、ともに日本に関心を持ち、北海道東川町の「東川町立東川日本語学校」に2023年4月に入学。同じクラス、寮生活で出会いました。

▼日本への想い
ミャンマー出身のルカさんは、子どもの頃から日本の漫画やアニメに触れ、日本語が話せるようになりました。母国の大学を卒業しIT企業で働きながらも、日本語やその文化に関心を寄せていました。
ベトナム出身のバンビさんは、友人の誘いをきっかけに群馬県草津温泉で1年ほど働き、帰国後は母国で日本語教師としての経験を積んでいました。
2人はそれぞれに「日本語を話すだけでなく書くことも学びたい。そして日本で働きたい。」との思いを抱き、日本語学校へ入学を決め1年間学んできました。

▼国際交流を担う
卒業を前に日本での就職を探す中で小野町からの地域おこし協力隊員募集をみつけ、2人で小野町へ移住をしてきました。
小野町では“国際交流分野”を担当し、主に日本語教室の運営における助言や指導へのサポートの他、小野町町民と在住外国人の方々との交流などの活動を行っていく予定です。
現在は活動の拠点としている“おのまち文化の館”の図書館で東南アジアの文化を紹介。東南アジアに関する本や食、占いなどにも触れることができます。

▼情報の発信と交流
小野町に日本の良き故郷を感じたというルカさんとバンビさん。日本での車の運転免許取得を予定している2人は、「小野町を始め、阿武隈地域、福島県内を見て、触れて得た情報をアジアの国々へ発信をしたい」と話します。
また、就労者も含め外国人人口が増えている小野町で「地域住民との良好な関係づくりにも協力していきたい」と思いを話してくれました。
これからの2人の活躍が楽しみです。
(2024年5月9日取材S)

小野町地域おこし協力隊
■ 問合せ:小野町役場企画政策課
福島県田村郡小野町大字小野新町字舘廻92
■ 小野町HP:https://www.town.ono.fukushima.jp/
■ おのまち文化の館:https://ono-yakata.sakura.ne.jp/

写真トップ:右)シュエ イー ウィン(通称ルカ)さん(ミャンマー出身)と、ブティ タン バン(通称バンビ)さん(ベトナム出身)
2人は“ふるさと文化の館”内に常駐し、小野町の文化について学びながら、業務に励んでいます。

 

写真2:図書館の入り口すぐの場所に、東南アジアを紹介するコーナーを設置しました。
生活を紹介する写真集や食・観光ガイドなどを見ることができます。
挨拶の言葉「こんにちは」は『シンチャオ(ベトナム語)』『ミンガラパー(ミャンマー語)』など、わかりやすく紹介されています。

写真3:2人は自分達の顔写真付きのチラシを作成。
日本人にもなじみのある東南アジアの観光地写真や国旗イラストなどで、コーナーを紹介しています。