「福島の復興は飯舘から」を合言葉に奮闘する元アイドル (飯舘村)

▼内向的な少女を変えたのはダンスでした

横浜市南区出身のサクラ・シスターズ代表取締役の峯岸ちひろさんは意外にも幼少期は人前で話すことが苦手な内向的な少女でした。そんな内気な少女は、ダンスに興味を持ち、中学校入学時に自分の意思でチアリーディング部に入部しました。振り返れば、このチャレンジが今の峯岸さんを創った第一歩でした。

▼チャレンジ精神旺盛な性格に変貌

高校に新幹線通学で通うようになった峯岸さんでしたが、入学した高校にはチアリーディング部が無かったので、次のチャレンジとして学校に部の設立を申し出て、初代部長となりました。この頃から「自分が気になったことは何でも自分が先頭に立ってチャレンジ」する性格に変わっていった。

▼台湾に渡り芸能活動、やがて帰国

大学に進学してからもその性格は大いに発揮され、アイドルとして芸能活動を行いながら、興味のあった台湾へ渡り、大学は退学した。台湾でテレビタレントとして活動後、帰国して復学制度を利用し大学に戻り卒業、そして就職した。ちょうどその頃、福島原発視察団一行の通訳という仕事を台湾から依頼された。東日本大震災で被災した福島県のことは正直何も知らない状態で台湾からの視察団の通訳として随行した峯岸さんに大きな転機が訪れる。

▼まったく知らない土地だった福島県

初めて福島県を訪れた時、なぜか理由は分らないが「私の居場所はここだ!この地で復興の起爆剤になろう」と思ったそうだ。そこからの行動は速かった。東京に戻るや自動車運転免許を取得し、勤めていた会社を退職し2022年に飯舘村へ移住した。飯舘村に決めた理由は、村の自然豊かな景色が気に入ったのと誰も知り合いがいないほうが思い切りチャレンジ出来そうだと感じたから。

▼元アイドルは飯舘村でプロデューサーになった

 かつてアイドルとして活動していたが、台湾人と日本人によるアイドルグループ「福島もも娘」をプロデュースする側になり、福島県の魅力や復興に頑張っている姿を配信していくという。さらには飯舘村での農業を開始し、農作物の販売なども行っていく。今後は、田舎体験ツアーなども企画し、他県から多くの人に飯舘村に来て欲しいと意気込む峯岸さんのチャレンジはまだまだ続く。

(2025年1月29日取材Y)

■名称:株式会社サクラ・シスターズ

■住所:〒960-1721 福島県相馬郡飯舘村飯樋字原361

■電話:0244-26-9582

■URL:https://sakura-sisters.com/

写真トップ:福島県の復興と女性の活躍を会社のスローガンとして飯舘村に2022年10月設立。あまり雪など見たこともない環境から、真冬は氷点下が当たり前の地で3回冬を過ごした峯岸さんは、熱い思いで情熱的に様々なことにチャレンジしている。

写真2:台湾のオーディションで採用されたアイドル「福島もも娘」のメンバーに野菜作りを教えるのは、写真中央の大澤和巳さん。この土地のオーナーでもある大澤さんなど地域の方々に愛される「福島もも娘」は、福島県からは正式に「あったかふくしま観光交流大使」に任命された。

写真3:地域の方の指導で、鳥獣対策なども施し、慣れないながらも初めての経験の土づくりから始めて、ようやく収穫となった野菜たち。今後は野菜や加工品の販売をしながら、福島県のPR活動を中華圏で行う予定。