若き農家後継者が夢を広げる『花と緑・雲海の里　ロックフォレストガーデン』（塙町）

　東白川郡塙町の県道27号線沿いにある笹原駐在所から約１ｋｍ登ったところに、『ロックフォレストガーデン』があります。ここを管理しているのが、若き後継者鈴木良幸さん（32歳）。お父様が始めた花木の栽培・販売を受け継ぐとともに、自宅前の杉山の木を伐採し桜の苗木を植栽、見せる庭園づくりを進めています。

良幸さんは、大学進学を機に地元を離れ、愛知県で就職。そこでの出会いから有機栽培の農家になることを決意し、就農。２年前に塙町の実家に戻り、父親の指導を受けながら花木、切り花栽培の技術を学び、近隣の有休農地を借り有機栽培による野菜作りを行っています。収穫した野菜、切り花・花木、そして自宅周辺でとれる里山の山菜・タケノコ等を道の駅はなわ内の直売所にて販売しています。
　また、東白川郡内で地域を元気にしようと活動する同年代の人たちと一緒に、新たな品種の作付けや特産品づくりに向けた活動も始めています。

　良幸さんは、新たにガーデン南側斜面に桜の苗木を植栽。「自宅前の桜は10年を超すものもあるし、数種類を植えているのでさまざまな花の形・色を見ることができます。南に広がる山には2年前から苗木を植え、木の成長とともに、一面桜色に染まるよう日々手入れをしています。4月の上旬には桜が咲き始めるでしょう。その前には梅も見られます。多くの人が花を見に来てくれる花の里を目指しています」と良幸さん。「今年は暖冬。暖冬の次の桜は花がまばらといわれる。でも先日ようやく氷点下の日が２～３日あったので、桜も冬を感じたと思う。４月になるのが楽しみになりました」とも。
　春の訪れと共に出かける楽しみがひとつ増えそうです。ぜひ、足を運んでみませんか。

県南の里山が桜色に染まるのはもうすぐです。
ガーデンは、庭園内に入り鑑賞することも可能です。ただし、駐車可能台数が多くないので、鑑賞、写真撮影を希望される方はあらかじめ問い合せください。