滝根町で『わくわくあぶくま夢ファーム』を経営する佐藤喬さんは、無農薬栽培にこだわってフランスキクイモを栽培しています。さらに、キクイモパウダーを生産、卸売りをしています。
パワーヒートパイプ方式低温乾燥機(乾燥温度48℃以下。ビタミン、酵素、匂い、色がそのまま)を2005年に導入し、6次化への手助けとし各種農産物の低温乾燥、微粉末加工の受託もしています。
※フランスキクイモは、食物繊維・イヌリンが多く含まれており、便秘解消や血糖値抑制等、また最近では癌を抑制する分子も発見され、高機能性野菜として注目を集めています。キクイモパウダーは、お茶などの飲み物に混ぜたり、ご飯に入れて混ぜて摂取するだけで糖質の体への吸収を抑えてくれる効能があります。
佐藤さんは農家の長男として生まれ、子供の頃から将来家を継ぐことが念頭にあったそうです。とても目立ちがり屋で好奇心が強く、社交ダンス、水泳、青年の船にも参加したとか。
「幼い頃、自宅のすぐ向かい側に英語の先生が住んでいて、福島県だけでなく世界にも目が向きました。「Boys, be ambitious」を胸にグローバルな青年時代を送った」と佐藤さん。今でも英字新聞を購読し、広い視野で物事を見ていきたいと思っているそうです。
農業を継ぐ以前、約25年間企業に勤務し営業職の経験を持つ佐藤さん。製品を手に日本国内だけでなく、アジア、アメリカなど海外にも一人で営業に行ったそうです。体調を崩したのを機に、会社を辞め家業の農業を継ぐ決心をされました。「ただ家業を継ぐのではなく、営業のノウハウを生かす」と、売れる作物、そして高価販売な6次化商品開発、設備投資、販路開発を独自に行い、現在のキクイモパウダー生産販売にたどり着きました。
自宅敷地内にある工場では、6名の近所の方が働いています。「仕事を通して交流の場があり、また小遣い稼ぎになるので働きに来るのが楽しい」とパート職員の方々。佐藤さんは「微力ながら、近所の方の生きがいの場を作ることが出来てうれしい」と、満面の笑みで働く皆さんを見ていらっしゃいました。
わくわくあぶくま夢ファーム
住所:福島県田村市滝根町菅谷字畑中 259
TEL:090-5183-3070
https://r.goope.jp/abukumayumefarm