２０２２年１１月、古殿町松川横川地区に地域住民のためのコミュニティスペース『多世代交流スペースつなやさんち』がオープンしました。旧網谷商店の店舗部分を活用しています。

　２０２２年春から網谷商店家主と古殿町地域おこし協力隊員の吉田千栄美さんを中心として、「高齢化の進む近隣住民が気軽に立ち寄れる場を作れないか」と話合いが進められ、家主の網谷さんが「卓球カフェ」を企画。月に1～２回、近隣の卓球好きが集まり、プレーを楽しみ始めました。

　その後、吉田さんが運営管理担当となって7月にプレオープンし、子どもたちの放課後居場所兼近隣住民フリースペースとしての利用を開始しました。子どもたちが数人集まるようになると、近所の方々も通りがかりに声を掛けてくれるようになり、２０～３０分おしゃべりに興じたり、体験企画「草木染」に参加するようにもなってきました。

　これらの成果から、２０２２年１１月２７日（いいつなの日）に『多世代交流スペースつなやさんち』は正式オープンとなりました。今年５月頃までは、毎週水曜日のみの固定オープンを中心として運営中です。

　毎週水曜日１０：００～１１：００は、近隣住民を対象に古殿町社会福祉協議会の支援スタッフが講師となって「百歳体操」が行われています。椅子に座ったままでも手足を動かせる簡単体操をしながら、ワイワイがやがや、楽しい時間過ごしています。１５：００～１８：００までは、フリー開放タイム。放課後の子どもたちや近所の方々が自由に出入りして、思い思いに過ごしています。最近では、学校から帰宅後、親に送迎をしてもらってまで来てくれる子どもたちもいて、大人にも子どもにも大切な場になりつつあります。

　家主主催の「卓球カフェ」も継続しており、初心者からベテランまで楽しんでいます。また、４月〜５月に開催される古殿町体験博覧会「フルドノタイム」２７プログラムでは、２つの会場（草木染体験・ガーデニング教室）としての活用も決まりました。

　この施設は、椅子とテーブル・卓球台・プロジェクターがあるシンプルなスペースですが、「今後は少しずつ設備を充実させて、いつもの暮らしにちょっとしたワクワクをプラスできる場づくりや、住み慣れた地域でいくつになっても安心して暮らせるまちづくりを、つなやさんちを通して地域の皆さんと一緒にできるよう、このスペースを育てていきたい：と吉田さん。「企画（イベントや展示等）も考えています」と子どもたちに囲まれて楽しそうに話してくださいました。