経験を活かし、海外新興国と福島地元事業者とのコラボレーションを~江崎慶一アルベルトさん(双葉町)

▼福島浜通りへ移住!
今、新たな可能性を求め、やりたかったことを叶えられる場に移住や二地域居住を求め若い世代の方々が、全国各地から浜通りに集まって来ています。
江崎慶一アルベルトさんもその一人です。2022年に浜通りのツアーに参加した。復興支援に関わったことをキッカケに移住を決断し、2023年9月双葉町の駅西住宅で生活をはじめました。

▼ASEAN(東南アジア諸国連合)での経験
江崎さんは父親の仕事で南米ペルーの首都リマで生まれ、幼少期を過ごしました。就学を期に日本戻り大学までを日本で生活。その後アメリカシアトルの大学を卒業し、Yahoo! JAPAN、シティバンク投資銀行(シンガポール)、国連UNDPカンボジア等でアフガニスタン・インドネシア・シンガポールなど、主に東南アジアの国々で投資金融関連、日本政府ODAプロジェクトなどの仕事を経験してきました。

▼コロナ渦で・・
2020年世界的にコロナ渦が広がる中、日本での在宅オンライン業務が続き、「日本で自分ができる事は何か」と自分を見つめる時間ができた江崎さん。
相双機構(ETIC)のフクシマックスや経済産業省主催の福島復興グランプリに参加したのをキッカケに福島、浜通りの現状、復興への動きなどを見てきました。その中で、これまでのアジア各国での経験が福島、浜通りを変える力になれるのではないかと想いたち、帰還困難区域の一部が最後に解除された双葉町での起業を決意しました。

▼海外との共生で復興を・・
福島で生活を開始したことで、車を運転するようになったという江崎さん。まだ山間部道路の運転は自信が無いが福島浜通りの特産に出会うため出向いている。これらをもっと海外、特に人脈を持つ新興国へ繋ぎたいと事業を始めました。
「今後は、県の産品を海外事業者と繋ぐ“アウトバウンド・コーディネート事業”や外国人の観光やビジネスツアーを進める“インバウンド・コーディネート事業”を双葉町拠点に進めていきたい」と。「もちろん、双葉町民として、近隣の皆さんと朝のラジオ体操を始めました。」江崎さんの一歩は始まったばかりです。
(2024年5月16日取材S)

■江崎慶一アルベルトさん
■福島県双葉郡双葉町駅西住宅内
https://www.instagram.com/keiichialberto/
■問合せ:SNS 問い合わせフォームより

画像トップ:自宅兼事務所で仕事を進める江崎慶一アルベルトさん。ネット環境が整っているので、海外とのアクセスにも不便は無い。

 

画像2枚目:江崎さんが活動する双葉町
双葉町駅舎は新設され、旧駅舎は憩いの場として誰でも利用できる。
駅舎向かいには役場新庁舎がある他、2025年までには商業施設のオープンが予定されている。また東部では“新産業創出ゾーン(中野地区)の整備も進められているなど、復興事業が進められている。